
指圧法は、あん摩法の原理と手法を基礎として発展し、「導引按蹻(どういんあんきょう)」の術を総合した経験施術です。
導引について
導引は古くからあん摩法とともに「導引、按蹻」として中国から日本に伝わった手法で、体操や気功に通じる心身鍛錬法です。特に老荘の人たちではこの方法が重視されました。
導引の特徴
大気を導いて体内に引き入れる深い呼吸法
- 心を沈め欲を制することを目的とする
- 特定の施術者に頼らず、各個人が自ら行う運動法
- 新陳代謝を活発にし、身体を鍛え、心身を明朗にする
- 不老長寿を理想とした呼吸運動法
- 坐高法とも呼ばれる
現代でいう気功法やら私達に馴染みのあるラジを体操に相当する
資料によれば、導引とは「筋骨を揺がし支節を動かす」ことと定義されています。一方、「按」は「皮肉を抑え按ずる」ことを指し、「蹻」は「手足を捷挙する」ことを意味します。自己按摩といえます。
インドでは古代から按摩や導引が発展し、様々な名称で呼ばれていました。婆羅門時代から釈迦の時代にかけて、これらの手技療法は重要な役割を果たしていました。
婆羅門時代には既に按摩や導引の技術が発達しており、「天竺按摩」や「婆羅門導引」と呼ばれていました。これらはインドの行者たちの修行法の一部であり、現代のヨーガのアーサナ(ポーズ)に相当するものでした。
これらのインドの手技療法は、仏教の伝来とともに中国を経て日本にも伝わりました。日本の古典文献には「天竺按摩法」「婆羅門導引十二勢」などの記述が見られ7、日本の伝統的な手技療法の発展に影響を与えました。
南天竺から来日した婆羅門僧の記録も残されており、インドの手技療法が日本に伝わった経路の一つと考えられています。