ストレスは人々の健康を損なわせ、気力低下、健康不安、免疫力低下など体にとってさまざまな障害を生み出します。
鍼灸と指圧はその選択肢だと信じてやみません。
ストレスがかかると出てくる身体の状態は「コリ」というものです。
コリは、こわばった筋肉や筋膜内に生じるシコリ,コリといわれるものです。
コリの中でも血流が極端に悪く、痛みを発する物質が溜まって、痛みに過敏になっているポイントをトリガーポイントと呼びます。
痛みの引き金という意味で押すと離れた場所(関連痛)に痛みが生じるのが特徴です。
例えば肩甲骨が痛い(関連痛)場合は首の付根がトリガーポイントだったりします。
筋膜はコラーゲンとエラスチンという2種類の繊維状のタンパク質で織られたガーゼのような作りをしており、細胞間基質という適度なとろみを持つ液体に侵されています。
コラーゲンは筋膜の変形を防ぎ、エラスチンは伸縮性と形状記憶性を発揮して、元の形を復元します。
不自然な力が筋膜に加わり続けたり動かなかったりすると、細胞間基質の水分代謝が乱されて水分量が減りドロドロのゼラチン状に変わります。
すると細胞間気質に起こされているコラーゲンとエラスチンが絡みついて、筋膜の機能がダウンしてトリガーポイントが出やすくなります。いわゆる慢性の状態になります。
鍼灸ではこの慢性の状態(いわゆる生きたツボ)を探して鍼灸や指圧をしていきます。
鍼灸治療には、ストレスを軽減する効果があります。
先ごろ発表された研究結果では、抗不安定剤や抗うつ剤と同じような作用があるといわれています。鍼灸にはストレスホルモンを減少させる効果があるのです。
ご覧になった方もいらっしゃると思いますがNHK放送の「東洋医学ホントのチカラ」でも紹介されていました。
イギリスで行われた大規模研究に注目が集まりました。ヨーク大学のヒュー・マクファーソン教授は,うつ病患者755人に対して、「カウンセリング」と「鍼灸治療」の効果を比較したところ、同等の効果が確かめられたというものです。
医薬品と違い鍼灸と指圧は中毒になることはありません。
鍼灸やマッサージは、昔から予防医学として捉えられています。病気にならないための体を作るために効果が高いといわれています。
現代人が抱えているストレスを軽減し、免疫力低下を防ぐことに着目しています。
よくあるストレスの症状
- 肩こりがある
- 呼吸が浅い
- 飲み込みづらいまたは喉が詰まる
- 胃がもたれる
- 頭が重い
- 目が疲れる
- 顔がこわばる
- 背中や腰が痛い-ストレス性の腰痛
- 朝すっきりと起きれない
- 立ちくらみがある
- 夢をよく見る
- 風邪が長引く、微熱が続く
- 顔や体に湿疹が頻繁にみられる
- 集中力がない
- 疲れやすい
- 抑うつ気分が続いている
- 食欲不振や過食・拒食
- 興味や喜びを感じなくなっている
- 眠れない、または眠すぎてしまう
- 考えて決断できない
- イライラしやすい
意外といろんな症状にあらわれるでしょう。
自律神経が乱れた状態と言ってもいいです。